証拠の確保と保存

確保・保存すべき情報とは

法的手段で用いる証拠として、あらかじめ次の情報を確保・保存する必要があります。

書き込みの存在及びその内容
書き込みのあったサイトのURL

* 通常は閲覧用URLで足りますが、NTTドコモなど特定のアクセスプロバイダに対して発信者情報の開示を請求する場合には投稿用URLが必要となることがあります。

確保・保存の方法

印刷物として保存する方法

ウェブブラウザで問題のページを表示させ、プリントアウトして、紙媒体で保存する方法です。

印刷の際は以下の点に注意が必要です
  • URLが長い場合には一部のみしか表示されない場合があります。
    印刷する際には、上部(ヘッダー)や下部(フッダー)の部分にページのURLが「http」から最後まで全体として表示されるように気を付けましょう。
  • 印刷するとウェブブラウザ上での表示とずれが生じる場合があります。
    印刷されたものとウェブブラウザ上での表示にずれがないかよく確認してください。
画面を画像として保存する方法

ウェブブラウザで問題のページを表示させ、その表示画面自体を画像として保存する方法です。

具体的な方法は次のとおりです。
(OSがWindowsの場合)
① 問題のウェブページの該当箇所を表示
* URL全体が表示されているか確認してください。
表示が途切れている場合にはアドレスバーのサイズを横に長くして全体が表示されるようにしてください。
② キーボード右上方の「Print Screen」キーを1回押す
③ 標準搭載されているMicrosoft Paintを立ち上げる
④ Paintの画面上でキーボード左下方のCtrlを押しながら「v」を1回押す
⑤ Paintのファイルメニューから保存を選択してデータを保存する
動画で保存する方法

問題となるウェブページの分量が多い場合、印刷や画面の画像保存の方法では手間がかかり過ぎることがあります。 そこで、このような場合には問題となるウェブページを表示する一連の動作すべてをビデオカメラで撮影するなどして動画で保存する方法を用いることもあります。

万が一、証拠化する前に削除されてしまった場合には

ウェブアーカイブに保存されていないか確認してみましょう。
ウェブアーカイブとは、インターネット上のウェブサイトの情報を後世に残すために収集・保存したものです。
ウェブアーカイブもすべてのページを保存しているわけではありませんが、場合によっては記録が残っている可能性があります。

【代表的なウェブアーカイブ】

アメリカ合衆国の非営利団体Wayback Machine
https://archive.org/

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